進撃の巨人の最終巻と彼らが求めた自由について
ジェミニ杯でグレードA一位突破できたので進撃の巨人の最終巻を読みました。
最終回の前がそんな絶望叩きつけてくる???という展開だったのですが、めちゃくちゃリカバリーしてきました。エレンも今までの不気味さ何だったのってくらい喋っててびっくりです。
あとがきの漫画は笑ってしまったのですが、普通の終わりですねって感想が大量にきたのかな。
確かに、私個人が進撃の巨人で今まで楽しかったところって衝撃!とか驚き!とか絶望!とかの日常では味わえない痛みすら伴う読後感とか、他者や己さえ踏みつけても自由を求め続けなけらばならないという現代にそぐわないマッチョ思考だったりとか、そういうものだったので最終回で突然エレンに優しい世界が広がってびっくりはしました。
・エレンが仲間たち一人一人と対話し分かり合えた。
→エレンが何を考えているのか最後まで分からんほうが好みではありました。それかアルミンとだけ話すとか。
・最終話付近まで生き残っていた仲間たちとその家族はほぼ死ななかった。
→ぶっちゃけリヴァイとライナーは死ぬでしょと思っていました。
の、辺りは本当にエレンに優しい世界で、作者さんが今までさんざん物語の奴隷にしていたエレンへの手向け?とかなのかな~とも思いました。
後味が思った以上にさわやかでしたが最後に結局戦争が起こり歴史は繰り返す示唆がされているのは、いいな~と。
エレンが人類の半分以上を踏みつぶしてもアルミンたちが頑張ってもなんも変わらないんだよっていうのは、今までの派手な絶望とは違ったじわじわした無情という感じで良かったです。作者さん、世界を踏みつぶしてまでその結論に持ってくのは凄くクールな方なんだなと思いました。サウナ大好きおじさんのイメージでしたが。
あともしかしてジャンとミカサ結婚しました??????
エレン発狂しますね。でもいい落としどころなのかも。ジャンはピークちゃんとの絡みが好きでした。
あと数点感想
・一番好きなシーン
最終回まで読んでも一番好きなシーンは変わらなかったです。
エレンクルーガーとグリシャが語り合う場面が一番好きです。
「俺達は自由を求め、その代償は同胞が支払った。
そのツケを払う方法は一つしか無い。
俺はここで初めて同胞を蹴落とした日から、
お前は妹を連れて壁の外に出た日から、
その行いが報われる日まで進み続けるんだ。
死んでも、死んだ後も。
これはお前が始めた物語だろ」
凄いセリフです。死んだあとも進み続けろって、現代の価値観でこんなセリフ思いつく??凄くないですか???この回は一番読み返しているし一生に一度は言いたいセリフです。いう機会あるか?自由のために不自由になる呪いの言葉なんですが、進撃の巨人全体の物語を一息でまとめていると感じる大好きなセリフです。
・自由ってなんだったの
最終話直前のジークのクサバーさんとキャッチボールが出来るならまた生まれてきていいかもなは、凄く心に沁みました。
自分が生まれてきたのはきっと宝物みたいな何気ない日常のためなんだっていう結論、人類の半分以上が踏みつぶされた後だと背徳力が違いますね。
彼らが殺したり傷つけあったりしながら求めていた自由って誰かとかけっこしたり、キャッチボールをするための自由だったんだと思います。
進撃の巨人とても面白い作品でした。次回作も楽しみです。
凄く楽しかったタウラス杯とたった一つの不満点
ウマ娘にはまっている。
毎日三回キャラを育成しているし、靴もせっせと投げている。
今までこんなにはまったソシャゲはグラブル以来だ。FEHとFGOも昔やっていたのだけど色々不満があってやめてしまった。
元々対人要素も大好きなのでチャンピオンズミーティングのタウラス杯もかなり楽しめた。
タウラス杯は凄くいいコンテンツだったと思う。対人の最強はFEHの初期飛空城(今はインフレの波に飲まれた)だと思ってたのだけれど、タウラスもかなりいい。
チャンスは一日に何度もあるし、育成しなおしも簡単だし、凄くまったり挑めるのに緊張感も程よくあった。他のプレイヤーのウマ娘を見られるのも楽しいし、新聞なんかのここに力入れる?というところまで作り込んでくれていて運営のやる気も凄く感じた。
グレードリーグの初戦は何とかなったのだけれど二回目から勝てなくなりはじめ、手探りでキャラを育成しなおし、スタミナとスピードのバランスを意識して何とかAの決勝に行けた時は感動した。マルゼンスキーが6割勝ってくれたおかげで決勝に行けたと思うし、残り3割はデバフ会長のお陰だ。あとは気分で替えていたけど皆頑張ってくれた。
でも最後は負けて二位になった。マルゼンと会長、そして皆は悪くない、私が適正上げをさぼったからだ。うちのマルゼン達は最高である。私が悪いんだよ。(ライナー顔)
そんなわけでもう次のチャンピオンズミーティングがやりたくて仕方ない、早く情報が欲しい。
次はマイルと予想している人が多いのでまたマルゼンに頼ろうと思っている。ここまで書いて短距離でも長距離でもダートでもマルゼン出せるじゃんと気づいた。さすがマルゼンは最強の私の愛馬である。
CMのおかげですっかりマルゼン推しになってしまった。
でも唯一、ちょっとチャンピオンズミーティングで不満な点がある。
調子がランダムすぎるとかマッチングもう少し同じ戦力にしたほうがとか、新聞あんなにに作り込んでるんだからもっと主張してほしい等いろいろ細かく気になった点はあるけれど、不満と言える不満はこれだけだ。
ウイニングライブなんでないの????????
ウイニングライブ!!!!くれよ!!!!!
決勝を走りきりCMだけのライブ曲で元気いっぱいに踊るうちの愛馬が見たいよ!!!!!
いや二位だったけど、立派すぎる二位だったから、うちのマルゼンちゃんが誇り高く踊るところが見たかった。
でも同キャラが大量だから難しいんだろうなーとも思う。下手すればゴルシ三人、ブルボン三人、会長三人のライブになってしまう。
ならソロはどうでしょう。一位二位三位にそれぞれのソロライブならいけないかな?
泣きながら観ることになろうともウマ娘のレースの終わりはライブであってほしいと思った。
そんなわけで運営さま、次は無理でもいつかチャンピオンズミーティングにライブもつけてください。
あとエイシンフラッシュとサニーブライアンとディープインパクトを実装してください。
まだまだ新ストーリーも実装予定らしいしフレンドとも戦えるみたいなので楽しみだ。
ウマ娘のトレーナー(プレイヤーの分身)がとても頼もしくて好きという話
ウマ娘にはまっている。
正直、めちゃくちゃ面白い。課金もしてしまった。面白い。
元々パワプロのサクセスは好きだった。野球の試合やバッティング試験が苦手すぎて中々強い選手はつくれなかったけど。あとときめもも好きで、パラメーター上げながら女の子とデートするのも好きだった。ときめも2は各キャラ五周したと思う。今思うと白雪姉妹が好きだ。当時は琴子を推してたが。
その二つが混ざり合って競馬を足したゲームが来たらやるっきゃなかった。
競馬もそれなりに縁があるし(実家が昔競走馬を育てていた)
それでウマ娘。
今までやってきたソシャゲの中で一番面白い。(個人的感想)
不満はもちろんあるけれど、それを差し引いてもめちゃくちゃ面白い。グラブルをもう6年やっているのだけれど、ウマ娘もそれくらいやれそうだ。
一番ウマ娘で気に入っている部分は
トレーナーがめちゃくちゃいい人。
という点である。
トレーナーはプレイヤーの分身なのだけれど、正直私以上に担当ウマ娘を信じている発言が多くて、見ていて安心感がすごい。ウマ娘は皆可愛くて勝つために頑張っているのだけれど、その子たちをちゃんと支えて励ましてくれるトレーナーがいてくれてよかったと思える言動をきちんとしてくれる。
アグネスタキオンのトレーナーなんてタキオンに魅入られすぎていて若干頭がおかしい雰囲気もあり完全に私の分身ではなかった。でも何も教えてくれないタキオンを信じて無理やり聞き出さないし、タキオンならやってくれると信じ続けている。トレタキ尊い。
ストーリーで目立ちすぎず、ウマ娘たちの要望を一生懸命叶え、でも必要な時はきちんと言う。一貫してそう描かれており、非常に好感が持てる。ナイスネイチャのシナリオなんて普通に泣いた。トレーナーとネイチャが頑張って(あと私が練習ボタンを押した、頭痛イベントやめてくれ)ベストエンディングに行ってくれたときはうまぴょいを久しぶりにちゃんと見た。
メインシナリオのトレーナーも一緒に悩んでいる感じがしてよい。
ソシャゲの主人公って私的には本当に大事で、特に無口系主人公の言動は気になってしまう。
セクハラ発言や大したこと言ってないのによいしょされると萎える。
ウマ娘はその辺の塩梅が非常に良く思えて終始好感が持てた。
グラブルを続けられているのも正直ジータちゃんやグランくんの言動のストレスのなさのおかげだと思っている。古戦場は緩和してほしいが。7万位が10億ってなんだよふぁっく。
好きなキャラはナイスネイチャとマックイーンにグラスワンダーかな。みんな好きだけど。
シンボリルドルフのシナリオも普通に良かった。生徒会組好きだ。シップは宝塚記念の件で家族全員大負けしたので許していない。可愛くて好きだけども。
シンエヴァを観たので感想
映画版から入った俄です。他は漫画を小さいころに読んだ記憶がある程度です。
それでも大丈夫な方はお読みください。
以下勿論ネタバレ。
- ゲンドウさんが普通の人だった件
急にめっちゃ喋るやんと思っていたら人類浄化を目前にしてめちゃくちゃ普通のおじさんでびっくりしました。親戚の集まりが嫌だったとか好きなことだけしていたかったとか、めちゃくちゃ普通の人だった。ゲンドウさんの言ってることって陰キャも陽キャも誰でも多かれ少なかれ抱えてることだと思うんだけど、それをゲンドウさんが言い出すからたまげました。今まで意味不明だったのに急に人間になったなと。
そして奥さんの胸で泣きたかったからのシンジを抱きしめればよかったまでの流れ、凄くエヴァっぽくない、凄く当たり前で真っ当な人間ならすぐに辿り着くような結論で、普通に面白かったです。(普通に面白いって貶し言葉になっちゃうのかな)
シンジを抱きしめればいいって、つまり諦めるっていうことだと思うんですよね。諦めて残った大切なものと生きれば良かったっていう。諦めるのって凄くつらいんだけど新しいことの始まりで確かに希望なんだよな。
この事を早めにゲンドウさんに言い続けてくれる大人が周りにいたら、世界がこんなにやばくなることもなかったんかもしれん。もうあきらめなさいって。
- ミサトさんがやっぱり素敵だった件
序破で一番好きになったのがミサトさんだったのでQなんやねん?!!!とずっと思っていたのですが、それが全部フォローされていて良かったです。(行きなさいシンジ君!が回想されたとき笑ってしまったけども)
ミサトさんの仕事ではめちゃくちゃ頼れるんだけど、日常生活では全然しっかりしてなくてオンオフの切り替えがはっきりしてるとことか、冷徹になりきれない情の深さとか、でも恋愛は結構ポンコツな感じとか、大好きです!!!
ミサトさんがシンジくんを庇って、すべては私の責任ですからの特攻シーン本当に良かった。シンジくんとミサトさんの疑似親子関係凄く好きでした。シンジくんにミサトさんがいてくれて良かった~。リツコさんとミサトさんの関係も好きだけど。
でもちゃっかり子供作ってるのは笑ってしまいました。そういうところが強くなりきれない女って感じでかわいいぜ。
- アスカが救われた件
アスカ良かったなという感想しかない。なんかずっと可哀そうだったからケンスケが現れてくれて良かったです。アスカがケンスケといるときに見せた自然な笑いが凄く好き。
恋愛かと言われたら分からないのですが、というかアスカのケンスケの家での言動見てると、ケンスケに寄り切れてないというか、まだ線引きしてる感じなのでたぶん付き合ったりはしてないんだと思います。
ただシンジへの想いも吹っ切れた28歳アスカがケンスケとくっつくのは全然あり得るんじゃないかなと。全部が終わって第三村がアスカの守る場所から居場所になってようやくケンアスになる可能性があるのかな~と思いました。シンジだけじゃなくなって、シンジが自分のものにならなくても大丈夫なアスカを見られてうれしい~。
とりあえず序から最後までずっと面倒くさい女の子だったのでかわいかったです。私がなんで怒っているのかわかる?!にアスカの面倒さと愛おしさが詰め込まれてて結構好きなセリフです。
- レイのそっくりさんが可愛すぎた件
レイのそっくりさん可愛すぎて、ぱしゃったとき普通に泣いた。
シンジくんを立ち上がらせるのはいつだってレイちゃんだったの本当にいいですね。
もじゃ波も可愛かった。破のシンジ君は無駄じゃなかったんだって思えました。エヴァは綾波で始まり綾波で終わる。
- シンジくんにお疲れ様と言いたい件
マジお疲れ様でした。14歳なのに可哀そうすぎると、姉目線母親目線みたいな気持ちでずっと見守ってたんですが、第三村でようやく好きなだけ泣いてくれて、しかも優しくされすぎて泣いちゃうっていうの、凄く嬉しかったです。今まで冷たくされたり、分かってもらえなくて泣いていたのにね。14歳なのに偉かった!!!!お疲れ様!!!!
しかも最後ゲンドウより大人になっていた。マリと幸せになってほしいですね。
- マリなんだったんだろうの件
エヴァの世界で一番メンタル強い女の子がシンジくんを見つけ出せたのはびっくりしたけどそういうものなのかも。理由がなくても一緒にいてくれる人最強ですよね。マリはエヴァがあってもなくても変わらないだろうし、シンジくんと適度な距離(手をつなげる距離?)で一緒に走り続けてくれるだろうし、こう考えると凄くしっくりくるエンドなのかも???
マリが選ばれることでエヴァがない世界のレイとアスカはシンジくんと関わっても関わらなくてもよくなって、自由になれたというか。ずっと三人とも、お互いに縛られてたからね。
ラストのマリが引っ張ったようでシンジ君が引っ張っていってる感じ最高に良かったです。
シンエヴァ面白かったです~監督がおっしゃっていた通りエンタメでした。
進撃の巨人の最新話に驚きすぎてひっくり返った
進撃の巨人の最新話がやばすぎた。
最終回直前の138話である。
読み終わったあと、なんでこんなことが出来るのだろうと純粋に疑問に思ってしまった。
悲しいとか以前になぜ???という気持ちでいっぱいになった。
めちゃくちゃ面白いけどね!!!!!!
以下一応ネタバレ
いやコニーこの瞬間のために生かされてたんか????????
とめちゃくちゃびっくりした。
進撃の巨人の前半部分の理不尽に人が死にまくる展開を彷彿とさせる。
コニーとジャンは生き残ったんだな、たくさんの人たちも救われて、何となく和解しあって彼らの頑張りが報われたんだなからのあの無垢の巨人化して全滅の流れ、何???
ミストやめて逆ミストにしたのか??結局ミストなのか??と大混乱した。
思いついてもそれを描き切れる人間は殆どいないでしょと思う。
どうやったら報われる?って作中でも言っていたけど本当世界を救おうとしても報われない世界ファッキンである。
しかもエレンも想定していないだろうというのも余計につらい。エレンはエゴの塊ではあるが、彼なりに悩み苦悩しギリギリまで落ちつめられてあの決断をしたのだと最近ようやく分かってきたので尚つらい。(外の世界にがっかりしたっていうのも嘘ではないと思うが)
ただつらいつらいと思いつつそういえばこれが進撃の巨人の魅力だったなとも思った。
進撃の巨人で一番好きな話はウォールマリア奪還作戦なのだけど、主人公組の動きよりもあそこのエルヴィンと新兵の特攻死が一番心に残っている。
エルヴィンの演説と主張は正直はちゃめちゃ怖い。大局のために死んでくれって言われた新兵たちの気持ちを想うとエルヴィンは悪魔である。それでも新兵たちは特攻するのだ。特攻して死ぬか、このまま死ぬかならそうするしかない。怖いし死にたくないけど死ぬ。やばい。
話がズレるけれど鬼滅の刃でも似たような思想が出てきて少し怖かった。柱を筆頭に集団の未来のために自分は死んでも構わんみたいな発想が良しとされる集団、怖すぎる。調査兵団もそんな感じの発言がちょいちょい出てくる。戦時中か?という感じだがどっちの話も戦時中だった。
でも現代ではとても良しとされないであろう思想を残酷に描き切ってくれたウォールマリア奪還戦の猿の巨人戦が私は大好きである。
特にここまでして猿の巨人を殺しきれなかった点がやばすぎだし、誰一人オレ喜んで死にますって誇り高い感じで特攻してないのも最高である。嫌だけどそれしかない人間たちのギリギリの精神の描き方がすさまじい。
そもそも進撃の巨人は意味のない死がとてつもなく多い、それがすごく平等に不平等で残酷だ。
開幕からなんの成果も得られなくて死人だけだしてる調査兵団とか、かっこよく先輩として出てきてあっけなく死ぬリヴァイ班とか、敵に情報をとられてしまい巨人に食われるミケとか。
死ぬことに意味なんてない、成し遂げられなくても成し遂げられても死はただの死だし、それによってとんでもなく世界が揺らぐこともないし運命は何も変わらない。誰でも平等にやってくるし不平等に襲い掛かるということを徹底的に書いてきた。しかもそれは自分たちに全く関係ない過去の遺恨が原因だったりするのだからどうしようもない。
だからどのタイミングでだれが死んでも当たり前。そう考えるとコニーとジャンが生かそうとした人たちもろとも無垢の巨人になってしまう流れも、まあ仕方ないのかなと思えた。悲しいけれど。
救いと言えば肩を組みながら二人が絶望しておらず、世界を救う羽目になったと笑っているところかなと思う。彼らは自分の終わりを知りつつ、後を託した彼らがこの局面を乗り切り世界を救いきると信じているのだろう、と思えるところかなあ。
ガビはまじで可哀そうだが訳も分からんまま家族に抱きしめられてるのはまだ幸せなのかも。
あと一話でこの話がどう終わるのか楽しみだけど同時にとても寂しい。
そういえば一話の「いってらっしゃい、エレン」の伏線、今回で回収してくれたけど本当にめちゃくちゃよかった。
一話読むごとに読み返したくなる凄い漫画だ。
楽しかったCoCシナリオを書き残しておこうの会1
楽しかったシナリオを大体KP目線でいくつか書き残しておこうの回その1。
基本対面のセッションで身内のみでやってます。公式シナリオが比較的好きです。
ネタバレなどは気にしていませんので注意。
今日のシナリオ
「まれびとの島」
あらすじ
古い友人から手紙を受け取った探索者。彼は今、九州の離れ小島で生活しているらしい。遊びに来ないかという誘いにのって島に向かうと、優しく素朴な村人たち、美しい女性、愛らしい少女が探索者を迎えてくれた。むせかえるような夏の暑さ、それを癒す海の風、日本の古き良き形を保つこの島で探索者たちを待ち受けるものとは?
感想
KPで何度か回させてもらっていますが、安定感がすごいシナリオ。結構長いのですが道筋がしっかりしているのでKPとしての話回しは楽でした。謎の島をめぐって、島の秘密を暴くけど、暴いたところで結構どうしようもないことが多いところとか、ラストが派手なところが好きです。ただキャラクターが多い上に微妙な演じ分けがあるので大変かも。まあ多いといえどメインは三人くらいなので、話が動き始めたらあとは楽なイメージ。
難しかったところはNPC、特に理枝子が怪しくならないようにするのがかなり大変でした。足が切られている友人と一緒にいる時点でもうあからさまに怪しいのでPLたちが出会った瞬間から疑ってかかってしまいシナリオで想定されているっぽい、美女に惑わされる展開はほぼ無理でした。白江もあんまり皆疑ってくれず。シナリオとして誰を信じるか?も結構重要な要素っぽいのですが大体みんな同じ感じで、普通に白江を信じて井戸に向かってくれましたね。この辺は反省点なのかなと思っています。
あと二番目に回したときのメンバーがハマ婆ちゃんに愛着を持ってくれて、最後に一緒に飛び降りようとしてくれたりして、そこからの踊るエンドは結構感動があったので、それ以降ハマ婆ちゃんのロールは気をつけてやっています。
最初の何気ない一幕がラストに響いてきて意味が分かる流れ大好きマンなので、ハマ婆の踊りは絶対描写したいのですが、あるメンバーは全員金づち設定だったため海に行かずラストで島の山に向かって逃げてしまい全滅エンド(全員大爆笑でした)だったので躍らせられなくて残念でした。
「山猫館」
あらすじ
友人に親戚の家に遊びに行かないかと誘われた探索者一行。なんの疑いもなく向かった先はバスが一日一、二回しか走らない山奥深く。そこには大きな屋敷が存在していた。その名も山猫館。大きな口を開けたその屋敷に招かれた探索者を待ち受けるものとは?
感想
ミステリーっぽく犯人捜し要素がある割に短時間で終わり、空いた時間に簡単にできるのが嬉しいシナリオ。それなのに結構NPCが死んだり死ななかったりするのでやっていて毎回オチは同じだけど行くまでのルートや思考がそれぞれで変わるのがKP的にも楽しいです。これもNPCが多いのですが、誰を疑うかはまれびとより結構はっきり分かれてくれるので、そこも楽しいですね。NPCの警察がお助けキャラなのですが、最初にやった卓メンバーは彼を気に入ってしまい、危ないから置いていきますってやって戦闘突入→全滅しかけたので登場させるという流れになったのですが、ダイスが良すぎてあまりにも無双してしまい、その後その卓はピンチになるたびに彼に助けを求めるようになりました。毎度ウケてます。
私はシナリオでPCが仲良くなったNPCを他シナリオで名前だけでも出してきたりするのが大好きマンです。
「イエロウ・ウインド」
あらすじ
動画配信の生放送に呼ばれた探索者たちは小型スタジオに足を踏み入れる。そこには普通ではありえないおぞましくも異様な光景が広がっていた。配信まであと僅か、探索者たちは無事に生放送配信できるのか??
凄い賛否分かれそうなシナリオでした。私は一回しか回せていませんが最高に楽しかったです!!!!
ハンドアウト(というほどじゃないのですが)としてうだつの上がらない、もしくは駆け出しの表現者だと良い感じとのことで、売れないトリオ漫才師が探索者になってくれました。
もうね、この話の意図をKPとRLが完全に納得し、恥ずかしげもなくできるかが重要ポイントでした。ラストでハスターがうごめいている中いかに素晴らしいパフォーマンスをして生配信を見ている人たちにハスターを見せずくぎ付けにできるか、これが全てなシナリオですよね。誘導するまでもなくPL全員が即それに気づいたので本当にスムーズでした。ラストシーンのダイス熱かったですね。トリオ漫才っぽくボケ、ボケ、ツッコミの順でダイスふってもらって、成功したらオッケーにしたんですが100ファンブルからのクリティカル連発でめちゃくちゃ盛り上がりました。漫才が世界を救うこともあるんですね。クトゥルフTRPG軽率に世界が終りかける。
でも結構設定が大味なので誘導も難しいところが多く(そもそもハスターがきてるところで生配信する発想に行かないことが多そう)、卓メンバーによっては壊滅的につまらない可能性が高い博打みたいなシナリオだと思いました。仲のいい人とお酒でも飲みながらやるのがいいね。
でもこれ有名な人たちが配信でやったらめっちゃ盛り上がると思う。誰かやってみてほしい。
気が向いたらつづく。
サマータイムレンダを読むとTRPGがしたくなる件
ジャンプラで連載されていたサマータイムレンダ最終回を迎えましたね~。
とても面白かったです。ループ物っていいよねー。バタフライエフェクトが個人的には最愛です。
そして、ずっと言ってはいけないのかもと思っていたのですが終わりが近づくにつれ、完全に敵(というか始まり?きっかけ?)が宇宙からやってきた謎の生物ということで、もうこの感想持っていいんだと思ったので声を大にしていいます。
サマータイムレンダ、クトゥルフ神話TRPGだこれ。
原作のフォロワーとうより、TRPGのシナリオ感がすごい。途中の資料とか、幽霊や妖怪とは違う異形の存在とか、原作小説の空気とかクラシカルな公式シナリオとはまた違っためちゃくちゃ最近の日本伝承+クトゥルフ神話的なTRPGシナリオ感。記憶をなくしてこのシナリオやりたい。読むたび思ってました。
(この話のテーマの一つっぽい沼男の思考実験つながりで、クトゥルフ神話シナリオの沼男は誰だ?っていうやつ思い出しました。探索者として参加したことありますが楽しかったです。)
以下好きな点と気になった点を
①絶望と希望の餅つきのようなスピード感がすごい
停滞感とかがなくて、潮の能力によりテンポ良く話が進んでいったので毎週わくわくしました。ループ物って主人公だけ全部知ってるが故の孤独な闘いが話の肝になってることが多いと思っていたので、潮の能力で記憶を見せられるから仲間作りやすいっていうのもなんだか新鮮でしたね。死んだ→仲間再集結の流れ、早すぎひん?と思いつつ、だるくなくてよかった。絶望が全然続かない、もちろん希望も続かない、行きつく暇がない。
②主人公とヒロインがいい
皆いいやつで本当好きですが特に好きなキャラクターは潮ちゃんです。最高にいい女でした。
主人公もすげえ頑張ってるし潮に一途だしでいいやつ過ぎました。毒飲んだシーンが一番好きですね。あとラスト付近の潮と一緒に消えたいってシーン。それも選択なのかなって思いますが潮が許すわけないよね。最後まで頑張ったんだから頑張れっていうよね。
本当ね、ハーレム物もいいけどね、お互いが一途で、お互いのために命かけて頑張れる男女、もっとくださいって思いますね!
③最終回のハッピーエンドについて
ラストは完全なハッピーエンドでしたね~頑張った皆へのご褒美って感じでよかったです。
ただ好みとしてはあの一緒に頑張った潮は戻ってこなくて、頑張ったおかげで生き残れた記憶とかも一切ない世界を生きてきた潮がいて、主人公だけが記憶がうっすら戻って少しの喪失感とそれゆえに得たものの大きさに泣く、くらいなビターエンドとかが好きですが!
私本当にバタフライエフェクトの主人公の最後の決断大好きなんですよね、好きな人のためにもうその人に会わない人生を選択するっていう。誰かのために孤独な闘いを始めて、誰かの幸せのために孤独に終わる。
でもサマータイムレンダはそういう作風ではないよなと途中から分かっていたのでハッピーエンドになんの疑問もないです。ただ私の好みがビターを求めてしまう。この二人が幸せになったのは本当にうれしいです。でもビターエンドも見たかった(しつこい)嬉しいんですが潮の高潔な決断を尊重したかったみたい謎の感情があります。
④沼男の思考実験要素、もっと欲しかった
沼男をテーマの一つ?として使っていたのでその辺の回答とかも欲しかったな。記憶を持っているし考え方もそのままだけど一度消えて人間じゃなくなった存在は本人と同一なのか、みたいな。コピー妹ちゃんでやるのかなと思ってたけど。
結構潮ちゃんは生き返ったノリで終始進んでたし、妹ちゃんを始め他のコピーの皆さんも別人枠て感じだったので、沼男の思考実験あんまり関係なかったですね。
あとは潮のの電話、結構どのタイミングでやるのか期待していたのですがあっさり回収だったのが残念でした。なんか最後にわちゃわちゃまとめてやっていたので。もっと劇的に回答出されるのかと思った。
アニメ化もされるみたいなので今後の展開にも期待しつつ、連載お疲れ様でしたの言葉でしめようと思います。
本当面白かった~。